財務省 関東財務局 新潟財務事務所様の寄附講義「暮らしと行政」（担当教員：石川英樹）の12月3日（水）第11回目の授業で、法務省 矯正局 東京矯正管区 新潟刑務所 様より11名の方にお越しいただき、講義とグループワークを通じて刑務所の役割や、実際の現場の状況について学びました。

　前半は新潟刑務所 庶務課 課長 山口 哲路様より新潟刑務所の組織や、受刑者が入所してから出所するまでの流れなど、刑務所の概要についてご説明いただきました。

　多くの学生が、刑務所は「罰を与える場所」にとどまらず、更生と社会復帰を見据えた支援を行う場であることを学びました。特に、受刑者一人ひとりの背景に向き合い、生活指導・教育・職業訓練を通じて社会で生き直す力を育てる点に強い関心が寄せられました。

　後半は、2~3名の職員の方に対し、10名前後の学生で構成されたグループに分かれてグループディスカッションをしていただきました。

　少人数での質疑応答により、刑務所の役割や現状について、普段なかなか聞くことのできない具体的なお話を伺うことができました。

　この講義を通じて、刑務官という仕事に対する学生の認識は、「監視する仕事」から、「生活指導・心理支援・職業訓練のサポートなど、人と向き合う専門職」へ、より一層深まった様子でした。

　また、再犯防止には地域や企業との連携、高齢受刑者への福祉支援が欠かせないという課題にも触れ、刑務官の仕事の専門性と社会的意義への理解が深まる有意義な時間となりました。

　今後は以下の予定で各公的機関の方々から講義をしていただきます。

回	講義日	担当機関
12	12月10日(水)	厚生労働省 新潟労働局
13	12月17日(水)	海上保安庁 第九管区海上保安本部
14	12月24日(水)	防衛省 自衛隊
15	1月7日(水)	東京航空局 新潟空港事務所