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長岡大学通信
2025年12月18日

長岡大学通信 電子版 Vol.16

2025年12月6日(土)にホテルニューオータニ長岡 NCホール で開催された、2025年度の「学生による地域活性化プログラム」成果発表会での各ゼミナールの今年度の活動概要や発表概要をお知らせします。
第一段は、全10ゼミナール中、3ゼミナールをご紹介です。


成果発表会の模様は、下記の日時にケーブルテレビNCT 11ch で特別番組として放送予定です。そちらもぜひご覧ください。

特別番組 2025年度「学生による地域活性化プログラム」成果発表会

前編 2026年1月24日(土)19:00~21:00 放送
後編 2026年1月25日(日)19:00~21:00 放送

スマホアプリ「NCTコネクト」からもご覧いただけます。
「コネクトテレビ」テレビと同じ時間
「コネクトビデオ」1週間限定配信


01|新潟のフードビジネスにチャレンジ (百合岡ゼミナール)

百合岡ゼミでは、「新潟のフードビジネスにチャレンジ」をテーマに、企画から販売までのマーケティングプロセスを実践し、毎年1つの商品の開発・販売をすることを目標に、実際の経験を通しマーケティングに関する「実務力」の獲得を目指し、取り組んでいます。

今年は、長岡市でローチョコレートの製造・販売を行う『Petit-lys(プティリス)』の代表者、小黒小百合さまの協力を得て、「ローチョコレート」の開発に取り組みました。

Petit-lys(プティリス) 代表者 小黒小百合さま

商品開発における3つの視点は、第1 社会課題や地域課題を認識すること、第2 「新潟らしさ」をテーマにすること、第3 学生ならではの目線を持つことにおき、基本スケジュールのもと、活動をすすめてきました。

企画Phase

商品企画の視点として、第1に、チョコレート業界の現状や動向について調査し、市場ニーズなどを想定して商品アイデアを考案する「産業・業界チーム」、第2に、店舗に陳列されている商品や競合になり得る製品を調査し、ニッチの発見を意識して商品アイデアを考案する「競合・売り場チーム」でそれぞれ2グループの合計4チームに分かれ、グループワークで商品企画に取り組みました。

小黒さまに来校いただき、各グループが検討した商品アイデアをプレゼン、ブラッシュアップするポイントなどについてコメントしていただき、各グループで商品アイデアをもとに企画書の作成を行いました。

各チームから提示された商品アイデア

  • 長岡花火スパークチョコ(パチパチするチョコ)
  • ワインボンボン(ワイン版ウィスキーボンボン)
  • ウォームショコラ(生姜&かぐら南蛮×チョコ)
  • 錦鯉・ヒスイチョコ(錦鯉&ヒスイ×チョコ)
  • 蓮の実チョコ(蓮の実×チョコ)
  • 雪かおり(塩こうじ×チョコ)

これら商品に対する評価を学生および社会人に対しアンケート調査を行った、いずれも第1位が長岡花火スパークチョコ、第2位が錦鯉とヒスイのチョコ、第3位が雪かおりという結果になりました。

これらアイデアやアンケート結果をもとに、小黒さまに試作品を開発いただきました。

試作品(第1回)

第1回の試作で、1次選考を実施したところ、長岡花火スパークチョコ、ヒスイ(錦鯉は除外)、雪かおり、ワインボンボンが通過しました。各商品の評価結果は下表のとおりとなりました。

チーム名称あり候補コメント
産業A⾧岡花火スパークチョコ19パチパチが良い
甘味を増して欲しい(ミルク系が希望)
花火のイメージに近づけるため丸(コイン)形が良い
薄い方が全体のバランスが良いように思う
産業Aワインボンボン7(試食人数が少ない)味が良い
アルコールで制限の出るのが気になる
ノンアルかできれば試したい
産業Bウォームショコラ6
競合A錦鯉モチーフ4食べづらい
競合Aヒスイ11見た目が良い
商品名とパッケージの工夫次第で、発展性が期待
※花火とセットなど
競合A蓮の実5普通で特徴が出せない
競合B雪かおり(発酵)10しょっぱさを下げて、旨味を増して欲しい
黒の方が合っている

これらコメントなども加味し、第2回の試作品を試作していただき、選考した結果、圧倒的な評価を得て、商品化の対象商品に決定しました。

また、商品開発における3つの視点との整合性を検証し、取り組む意義を確認しました。

第1:社会課題や地域課題を認識すること
→ 長岡の花火は夏に集中しているが、夏以外でも花火を発信する
第2:「新潟らしさ」をテーマにすること
→ 新潟県の花火を取り入れることで新潟らしさを表現する
第3:学生ならではの目線を持つこと
→ 新潟における観光産業の花形である花火を活用し新潟を盛り上げる

開発する商品が決まった段階で、商品に対する消費者からの意見を明らかにするアンケートチーム、商品名やパッケージなどを検討するデザインチーム、ゼミの活動や完成した商品を発信する広報チーム、ゼミ全体の活動をプレゼンするプレゼンチーム、そして、前期から継続してゼミ活動がスムーズに実行できるよう、取りまとめや調整などを行うPM(プロジェクトマネジメント)チームでの活動段階に移りました。

アンケートチームの取り組み

アンケートは、実際に試作した商品を試食してもらう方法で、学内で学生と教職員の51名、県外からの来訪者の多いぽんしゅ館長岡驛店の43名の2か所で実施し、合計94名から回答をいただきました。

学内ぽんしゅ館長岡驛店
コンセプトが伝わった92%86%
パチパチ感がちょうどいい64%67%
お土産になるか90%93%

ぽんしゅ館長岡驛店でのアンケートの様子

学校・ぽんしゅ館どちらのアンケートでも、全体的に味の評価が高く、8〜9割が「おいしい」と回答いただき、コンセプト理解度は8割以上と高く、地域や年代を問わずおおむね伝わっていることが確認できました。また、お土産としての評価も9割前後と非常に高く、男女問わず高い支持が得られました。

以上から、この商品は、市場で一定の評価が得られる商品であることが確認できました。

デザインチームの取り組み

商品の形状としては、個包装の袋入りと板チョコで検討しました。

いずれの形状であっても、原料価格の高騰しているローチョコレートのため、想定小売価格が1,200~1,500円程度になることがわかったため、高級感の出せる板チョコで、箱入りを選定することにしました。

商品名の検討段階で、デザイナーの大川さまに相談してはじめて「長岡花火」という標記は、長岡花火財団が商標を取得していることがわかりました。

そこで、商品名の変更案を複数検討しましたが、いずれも変わるものとはならなかったため、アドバイザーの鷲尾さまに同席いただき長岡花火財団に訪問、使用方法などについてご教示いただきました。あわせて、長岡花火とはどのようなものか、これからも引き継いでいく意義などについて教えていただくことで、本商品に長岡花火という言葉を用いることの責任を感じました。

長岡花火財団への訪問の様子

以上のプロセスを経て、正式な商品名を『長岡花火スパークチョコ』に決定し、パッケージデザインと店頭でPRするためのPOPを完成しました。

広報チームの取り組み

これまでの活動をゼミのインスタグラムで発信を続けるとともに、2026年2月ごろに予定している商品の販売日が正式に決まりましたら、プレスリリースを実施するとともに、取材などにも対応していきます。

百合岡ゼミ インスタグラムのQRコード

今後、お土産品を販売しているさまざまな店舗はじめ、新潟県内で実施されているさまざまな花火イベントなどで紹介してもらえるよう、継続してPRしていきたいと考えています。


02|ITを活かして成長できる地域を目指す (李ゼミナール)

4年
22K010 池田 歩夢 22K023 小栁 由乃  22K039 小海 卓登
22K046 小林 黛央 22K064 髙野 智恵美 22K094 藤野 晴康
22K100 堀内 大史
3年
23K034 齋藤 暉礼 23K060 竹之内 大和 23K065 田邊 陽樹
23K076 中野 怜美 23K089 半藤 愛富  23K098 前田 温
23K111 吉田 新

李ゼミは今年で2年目になります。昨年のゼミ活動をベースにして今年は長岡市の情報教育と企業支援を通じて、“ITを活かして成長できる地域づくり”を目標とする活動を行いました。

1.昨年同様に小学生向けのプログラミング教室(スクラッチ)の実施しました

この活動は、今年新たに作成した教材を使って、小学生にプログラミングに興味を持ってもらい、学習のキッカケにしてもらうことを目標に行いました。この活動は、ミライエ長岡で全4回行いました。

昨年度は民間教室と連携してドローン教室を小学校で行いましたが、時間や回数が限られ、人手不足の解消にはつながりにくいという結果となりました。今年度は、教室の形態を変え、ドローンやiPadなど必要な道具を自分たちで用意し、李ゼミナール主催でドローン教室を行いました。

2.プログラミング教室と同じ日の午後にドローン教室を実施しました

参加者の募集申込は、7月から行い、ミライエ長岡のホームページにて掲載していただきました。

午前の教室と同日、4日間の日程でドローン教室を開催しました。

時間は、13時半から15時の1時間半行い、4日間で計52名が参加してくださいました。

小学生は、普段あまり触れることのないドローンに興味津々な様子で、コースをクリアするためにメジャーを使い、協力して距離を測るなど小学生が主体的に動き、楽しくそして協力して取り組む姿勢が伺えました。

3.新事業として、株式会社NS・コンピュータサービス p.g.camp様のご協力のもと、中学生向けのプログラミング教室を開催しました

この教室は、参加者にプログラミングを楽しく学んでもらうこと、プログラミングへの興味関心を深めてもらうこと、そして論理的思考力や問題解決力を育むことを目的として実施しました。

当日は、車の組み立てから始め、プログラミングと実行を繰り返し、ヒントを見ながら要件定義に合う車を作り上げるという流れで進めました。

授業では、プログラミングを楽しみながら試行錯誤している参加者たちの様子が見られました。

4. 今年の新たな活動としてホームページを持っていないもしくはあっても古くて役に立てない企業のホームページの作成を行いました

TESONA様の「ながおか夢プログラミングコンクール」についてのホームページです。小学生がscratchで作った作品を皆で観賞するというイベントで、来年も行われるため、それを紹介するホームページを/Cursor(カーサ)というアプリで作成しました。

TESONA様の方々との打ち合わせを重ね、「ながおか夢プログラミングコンクール」について詳しく聞いたり、一度ホームページを作ってみてもう少しこうした方が良いとアドバイスをいただいたりして作っていきました。

もう一つのホームページは魚沼炭工房様のホームページです。既存のホームページの問題点としては、伝えたい情報である認定、アワード受賞、炭の特長、お客様の声などが、トップページで順序立てられず一箇所に集中していたこと、文字や色が多すぎて、どこが一番重要なのか瞬時に判断しづらいことが挙げられます。

トップページで最も重要な実績を提示し、その後、信頼、メリット、特長と論理的な流れで配置したり、/各セクションに明確な見出しを設け、箇条書きやグリッドデザインを多用して、視覚的に情報のかたまりを整理しました。

李ゼミナールでは大きく分けて3つの活動を行い、そのうち2つは新たな試みとなる活動でした。いずれも、長岡市の情報教育と企業支援を通じて、“ITを活かして成長できる地域づくり”に寄与することに貢献したといえます。

来年度の目標は、今年度行った活動の、継続と拡大を掲げました。

具体的には、出前授業をもっと楽しく、学びのあるものにする。教材のレパートリーを増やす。ホームページ事業を拡大し、さらに多くの企業・法人のホームページ作成を担う、などです。

李ゼミナールはこれからも、長岡市の情報教育と企業支援を通じて、“ITを活かして成長できる地域づくり”に寄与するために、活動を続けてまいります。


03|キャンプ・アウトドアをキーワードにした地域活性化への取り組み (坂井ゼミナール)

坂井ゼミナールでは、新潟県の豊かな自然や食べ物がおいしいことなどを活かし、「キャンプ」と「アウトドア」をキーワードに地域活性化を目指し取り組んでいます。
地域活性化のストーリーは以下の図の通りです。

今年度は昨年度に引き続き、新潟県長岡地域振興局に加え、県内11の地域振興局が広域的に連携して進めている「にいがたキャンプ市場活性化プロジェクト」と共にキャンプ・アウトドアに興味・関心をもってもらうために実施されているイベント「ソトアソビ・ソトゴハン」に出展し、地域で活動を続けてきました。

今年度も、ゼミ独自に「焚き火」を用いて「焼きマシュマロ」や「スモア」、「ポップコーン」を作る体験と、「ジャイアント・ジェンガ®」やネットなしで屋内・屋外どこでも楽しめるアメリカ発のラケット&シャトルゲーム「ジャズミントン®」の「外遊び体験」を出展し、アウトドアで楽しく遊ぶきっかけを提供することで、キャンプ・アウトドアのライト層拡大を目指して活動をしました。
両出展では、子どもたちをはじめ多くの来場者に楽しんでもらえました。

さらに今年度は、ライト層の拡大を狙い出展イベントの来場者に新潟県内のキャンプ場や新潟県企業のキャンプ・アウトドア用品を紹介するパンフレットを作成し、多くの方に情報を伝える取り組みもしました。

今年度の活動を基に、来年度はさらに活動をアップデートし、キャンプ場への誘客のための情報発信や、キャンプ場周辺での消費喚起のための食材や観光施設等の紹介をパッケージで進めていこうと考えています。来年度も引き続き地域活性化を目指して活動を継続していきます。

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