財務省 関東財務局 新潟財務事務所様の寄附講義「暮らしと行政」（担当教員：石川英樹）の11月19日（水）第9回目の授業で、農林水産省 北陸農政局様にお越しいただきました。

　第1部として、農林水産省 北陸農政局 新潟県拠点 地方参事官 田口 将之様から「我が国の食料安全保障をめぐる情勢及び改正基本法に基づく食料・農業・農村基本計画」というテーマでご講義をいただきました。

　昭和40年頃73％あった食料自給率（カロリーベース）は現在約38％まで低下し、輸入依存や担い手不足、気候変動など多くの課題が浮き彫りになっています。講義では、スマート農業の導入や輸出促進など国や地域が進める取り組みが紹介されました。

　第2部として、北陸農政局 企画調整室 室長補佐（食料安全保障） 大滝 重之様、食料安全保障係 上田 楓夏様から「食料安全保障と私たちの生活～不測の事態に備えた食料備蓄～」というテーマでご講演いただきました。

　長期的な食料自給率とその要因などをお話しいただき、「食料問題は自分には関係ないと思っていたが、日常の選択が安全保障につながると知った」といった声が学生から寄せられました。

　また、災害時に備えた食料・水の備蓄について学び、クイズ形式で理解を深めました。「家庭で何日分の食料を備蓄すべきか」という問いに、正解は3日～1週間分、水は1日当たり一人3リットルが必要との解答に、学生からは「思ったより多くて驚いた」、「ローリングストックを実践したい」などの声が寄せられました。

　今回の講義を通じて、食と農をめぐる課題は、行政・生産者・消費者が一体となって取り組むべきテーマであることを改めて考える機会となりました。

　今後は以下の予定で各公的機関の方々から講義をしていただきます。

回	講義日	担当機関
10	11月26日(水)	日本銀行 新潟支店
11	12月3日(水)	法務省 矯正局 東京矯正管区 新潟刑務所
12	12月10日(水)	厚生労働省 新潟労働局
13	12月17日(水)	海上保安庁 第九管区海上保安本部
14	12月24日(水)	防衛省 自衛隊
15	1月7日(水)	東京航空局 新潟空港事務所