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理事長・学長より新年のご挨拶
新しい年に向けて
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年は新型コロナに明け、新型コロナに暮れた一年でした。
この新型コロナウイルス感染症の最大の謎は、なぜ日本での犠牲者が特に欧米諸国と比較して、相対的に少ないのかという点にあります。
昨年12月中旬時点での比較では、人口100万人当りの死亡者数は、日本では21人となります。最大の国はベルギーで1,600人近い数字であり、日本の実に75倍です。
この多寡を決めるもの、いわゆるファクターXと言われるものは何なのでしょうか。近い将来に有効なワクチンが開発されたとしても、この謎が解けたことにはなりません。
実は犠牲者が少ないのは日本だけではなく、アジア全体、オセアニア、アフリカでは、ごく少ない例外を除いてどこも小さな数字になっています。つまりコロナの問題というのは、日本が少ないという問題ではなく、なぜ欧米が多いのかという問題なのです。これに対しては、病理学、社会的習慣、主な食べ物、家族形態などの観点からたくさんの説があるようですが、決定的な説はまだ現れていません。
本年が、自由な発想からこの謎を解く年となることを願っています。大袈裟に言えばそれは世界の謎を解くことなのです。
学校法人中越学園 理事長 土田 和弘
人とのかかわりの大切さを感じて
明けましておめでとうございます。
元号が平成から令和に変わったのは、ついこの間のことのように思えますが、今年はすでに令和3年、まさに「光陰矢の如し」です。
昨年は激動の1年でありましたが、個人的にはあらためて人とのかかわりの大切さを心から感じた年でもありました。
これまではとくに意識していなかった何気ない人との会話や交流が、いかにありがたいことであるかを実感した場面もありました。
一方、社会では急速なデジタル化により、遠方の人とも簡単にリモートでの面談が可能になりました。
しかし、アナログからデジタルへの変換は、技術的には情報を間引くことで実現されています。人との対面での会話をアナログとすれば、デジタルによるリモートでの会話では補い切れない部分はどうしても存在します。
私たちは今、歴史の転換点に立っているとも言われますが、家族や友人とのかかわりや、職場や地域の人々とのかかわりなど、私たちが常に人とのかかわりの中でお互いに支え合って生きていくことには、今後も変わりはないと思います。人とのかかわりにおいても、アナログとデジタルそれぞれの特長を踏まえた柔軟な活用が求められるのではないでしょうか。
長岡大学 学長 村山 光博